経営の「見える化」で青果卸売業をもっと盛り上げていきたい

青果卸売業を展開する増田青果株式会社では、木原社長の就任をきっかけに経営体制の見直しを図りました。従来の感覚的な経営手法(いわゆる「どんぶり勘定」)を脱却し、データに基づいた管理体制を導入することで、経営の可視化に取り組みました。

導入のポイント

●導入前の課題
・青果は市場価格が変動しやすいため、経営状況が把握しづらい。
・損益や年間収支の見通しが不透明なので、設備投資などが積極的にしづらい。

●導入成果
・毎月の決算予測が可能となり、損益や年間収支が正確に管理できるようになった。
・経営状況の「見える化」により、納税や設備投資に対する不安が解消された。

導入のきっかけ

ー 経営の数字が見えないまま進めるのは不安が大きかった。

当社は人参や生姜を中心とした青果の卸・販売を行っている会社です。青果は市場価格の変動が激しいのもあり、毎年数値での決算予測が難しく、このまま数値があやふやなまま経営を続けるのに不安を感じていました。

毎月の決算予測ができるようになり、損益の見通しが正確に把握できるようになりました。特に、年間収支の管理がしっかりとできるようになったことで、納税や設備投資に対する不安が解消されました。

ー 設備投資の判断がスムーズになったことで、自分たちがやりたいことを実現。

自分の頭の中でなんとなく描いていた計画が数値化・言語化でき、やるべきことが明確になったので参加してよかったです。特に、設備投資の判断がスムーズになったことで、経営に余裕ができ、積極的に設備を整えることが可能になりました。

ー 年齢が近いので、経営の価値観も共有しやすい。

あとは経営について相談しやすい環境ができたのもうれしいですね。僕の年齢が今年で32歳なのですが、担当の江島さんと年齢が近いので、経営の価値観はもちろん、いろいろ話しやすいのも助かっています。

経営状況を把握できるようになり見えた目標

ー 今後の事業展開について教えてください。

経営の見える化は、経営層だけでなく従業員にも浸透し、一人一人の意識にも大きな変化があったなと思います。農業は現場の声を積極的に取り入れていくことが業務改善につながると思いますので、これからもコミュニケーションを大切に島原の安心安全でおいしい野菜を届けていきたいですね。

あとはBtoBを中心とした販路拡大を進め、さらに事業を拡大していきたいです。農業人口が減りつつある今日で、私たちの考えに賛同していただけるパートナー様と一緒に日本の農業を守っていきたいです。


増田青果株式会社

増田青果は、長崎県島原市で1975年に個人商店として創業以来、人参や生姜をはじめ、玉葱、白菜などさまざまな青果を取り扱う卸売業です。安全安心な国産野菜を届けられるよう、生産者さんと協力しながら一つ一つの作業にこだわりを持って取り組んでおります。

所在地:長崎県島原市大手原町甲2141-44
設立:平成24年3月21日
業種:青果物卸売業
ホームページ:https://www.masudaseika.com/

この記事を書いた人

IGブレーン

株式会社IGブレーン取締役。長崎県出身、1900年生まれ。○○大学卒業後、長崎県内の税理士事務所に勤務。その後株式会社IG会計グループを立ち上げ。税理士として○○社以上の経営課題を改善してきた。税務だけでなく、事業継承、融資、補助金といった分野が得意。