福岡県できのこの生産から加工、販売まで事業を展開する、農業組合法人ドリームマッシュ(以下、ドリームマッシュ)。1999年の設立以来、キノコ専門のメーカーとして生鮮から冷凍・乾燥・水煮などを外食産業から食品メーカー、給食用など幅広いユーザーニーズにマッチした商品を展開しています。
売上や損益など会社全体の会計に関する予実管理はこれまでIGブレーンの未来会計でも取り組んでいましたが、ブレインクロスの登場以来、データを活用した生産性の向上に関する取り組みも行っています。
導入のポイント
●導入前の課題
・粗利の改善を行い、利益を増やしたい。
・データ活用した生産を行いたいが、何からすればいいのかわからない。
●導入成果
・データ分析における収集基盤を作成。
・温度管理データを活用した分析で、導入数ヶ月で生産性の改善ポイントを発見。
データ活用を考えた時期もあったが、何をすべきか全くわからなかった。
ー ドリームマッシュさんとは予実管理で5年くらいの付き合いですよね。
はい。もともとMAS監査(未来会計)でIGブレーンさんと5年くらい弊社の経営状況を予実管理で見ていただいました。他のコンサルタントと比べて、実現性が高い行動計画と分析・改善まで提案してくれるので、頭の中にあるなりたい姿を具現化できる信頼できるパートナーと考えています。
ー 設立以来、売上自体は順調でしたが、粗利を犠牲にして売上を作った面も否めなく、粗利の改善に取り組もうと考えていたんですよね。
はい。IGブレーンさんに会計業務だけでなく、生産性の向上を行うには何をすべきかを相談したところ、ブレインクロスの話をいただきました。でもデータ分析って自社ではどのように活用すればいいの?という印象も…。
キノコの生産性向上・粗利改善を取り組むために、具体的にどのようなデータを取るべきかを考えたこともありましたが、そのとき自分たちでは何をすべきか全くわからなかったんです。キノコ生産って意外とデータの量が多いのですが、活用できていない状況があります。
ブレインクロスは取得したデータをどのように活用すべきか財務コンサルタントが提案してくれるので助かっています。
ー データを取り始めて、印象に残っている提案などありますか?
キノコ栽培における温度管理の提案は非常に印象深いです。これまで温度管理は私たちの経験から行う部分がほとんどでした。しかし、栽培開始から40日目で温度を変えると生産性に大きく影響することがわかったのです。今まで肌感覚でやっていたものがこんなにデータにでて相関が見られるとは驚きでした。
生産性向上の一歩目を踏み出したところで、新たな目標もできた。
ー 今後ブレインクロスに期待する点はありますか?
現在、温度計算をブレインクロスのAIに学習させ、傾向を見ていってくれており、温度グループが5種類に分けられることがわかりました。これからどの条件のときに、どんな温度管理を行うべきかがよりデータによって判断できるようになると聞いているので、非常に楽しみです。
ー 今後の事業展開について教えてください。
生産に携わって24年くらい経ちますが、今回のブレインクロス導入によって、データを収集するとこんな改善のヒントがあったんだ!と新しい気づきをくれました。データ提案をしてくれたのが、会社にとってプラスになるし、これからデータが蓄積していくのも楽しみです。
食品製造業×データ分析というのは業界的にまだまだ盛り上がりに欠けている印象。将来的にはきのこ生産やスマート農業などの最前線に立ち、きのこ生産業のノウハウを提供していくコンサルティング業の展開もできるようにしていきたいですね。
農事組合法人 ドリームマッシュ
長年の経験で培ったきのこ類の栽培技術と科学的な品質管理手法を組み合わせ、より高品質でより使いやすい製品を日本全国の病院・学校・食品メーカー・レストランなど訳20,000箇所のお客様にお届けします。食品の安全と安心が重要と考える皆様に信頼できる製品をお約束いたします。
所在地:福岡県三潴郡大木町三八松456
設立:1999年12月
業種:キノコの生産/加工/販売・卸
従業員数:68名
ホームページ:http://www.dreammush.jp/