検証|建設・建築業のBIを活用した経営分析

建設業は月毎の推移表や試算表より、決算予測を見ることが重要です。決算時までの売上や利益、税金など決算期を意識しながら工事の施工期間を決定したり調整する設定する必要があります。

完成物件と今季完成予定の把握(決算予測)

限界利益達成率(❶参照)は、完成している物件ごとに経営計画と比較した達成率を表しています。今後、工事が完成していけば100%に近づく数字です。

建築業では期末進捗率(❷参照)を重要視します。建設業は「完成工事基準」と「工事進行基準」という2種類の会計基準があり、各工事によって会計基準を選ぶことができます。決算時までに完成することができなくても、実際の進捗状況をみて大幅に進んでいる場合には売上と原価を計上し決算を迎えることもあります。

また、完成と未成(❸参照)を選ぶことができ、基本的には完成していない未成を確認します。案件ごとで進捗率等を調整して計上していきます。

施工中の物件の利益率の確認

建築業でBIツールを活用する上で、一番重要な利益率の確認です。

基本的に変わるのは変動費(❶参照)で完成していない工事を見ていきます。
※棒グラフ→グレー:予算、オレンジ色:実績
進捗率が約60%の状況ですが、右側の表で予算と実績がどうだったのか細かく見ていくことができます。

家を建てる場合、小さな工事が重なり完成するので、その小さな工事ごとに精算し実行予算を作作成します。実際、工事が始まり、請求書を現場ごとにもらい、工事にかかった費用を入力していきます。(❷参照)工事ごとに計上しすることで利益率の確認を細かく行うことができます。この作業を行うことで実行予算に近い金額で工事を終えることに繋がるので、利益率を上げることができます。過去に5期連続で赤字だった企業さんも、このような細かい管理を突き詰めていくことで黒字化することに成功しました。

営業進捗管理

規模が大きい企業さんや、来場者数が増えてきた企業さんに多いのが、見込み客の取りこぼしです。建築業は受注産業の為、利益を出す上で非常に重要な項目になります。

状況(❶参照)に項目を選択することにより、お客様の状況を確認することができます。その為、契約の成功パターンを共有したり、社内の営業会議で活用したりなど、業務効率化やお客様の取りこぼし0を実現することができます。

この記事を書いた人

IGブレーン編集部

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