BI(Business Intelligence)とは企業が持つ膨大なデータを分析・見える化し、経営戦略に役立てるソフトです。今回は建築業に焦点を当て、成功事例を踏まえた「BI活用法」をご説明します。
BIとは?
BI(Business Intelligence)とは企業が扱っている様々なデータ情報を「集約」「分析」「加工」「可視化」することで、経営戦略の策定や意思決定をサポートするシステムです。一言で言うとデータの見える化をするソフトです。
メリット
・散在するデータを一元管理できる(会計・原価・給与・経営目標・営業・販売管理など)
・タイムリー&スピーディーな意思決定ができる
・立場に合わせて見やすく、理解しやすいものができる
・時短
デメリット
・加工する場合は知識が必要で時間がかかる
建設・建築業のBI活用の流れ
現状分析
建築業で現状分析をするにはこの3つが必要です。
①自社の試算表・決算表の把握(現状把握)
自社の財務状態から売上、限界利益率、固定費、資金繰りのどこに課題があるか確認します。
②現場ごとの実行予算比較(完成後の物件)
BIを使用し、過去に施工した物件データから利益が出るための傾向値を確認します。
③営業管理
過去の契約情報から今後契約を取るための傾向値を確認します。
計画作成
売上分類ごとに来場客数、プラン作成受注率、見積受注率、契約率、限界利益率を設定し、1,000~10,000パターンのシミュレーションを行い最適な目標設定を行います。
特徴は、シミュレーションを何パターンでも作成することができ、達成するための黒字の条件を事細かに出すことができるのでより具体的な経営計画を立てることができます。
検証
①完成物件と今季完成予定の把握(決算予測)
建設業は月毎の推移表や試算表より、決算予測を見ることが大切です。決算時までの売上や利益、税金など決算期を意識しながら工事の施工期間を設定する必要があります。
②施行中の物件の利益率の確認
物件ごとの進捗率、科目ごとの予算と実績管理、業者別・工事別の予算と実績管理します。
現場ごとに精算し、積み重ねていくことが黒字経営の鍵になります。
③営業進捗管理
顧客別に進捗管理を行います。取りこぼしをゼロにし、契約までの成功パターンを導き出す事で業務の見直しや共有を行い、今後の対策に役立てることができます。
まとめ
今回は建設業・建築業のBIツールの活用について解説しました。
BIツールは、現状分析による確かな情報で経営計画を立て、検証を重ねることで、正確性の高い戦略や企業の成長に大いに役立ちます。
IGブレーンでは、BIツール活用した業務効率化や経営戦略ははもちろん、経営者の皆さまの様々なお悩みを解決するためのサポートを行っております。オンライン相談もございますので、是非お気軽にお問い合わせください。